最近「科学的根拠」って流行っていて、エビデンスと称する数値を見かけますが、大体「科学的じゃない」んですよね。 というのも「科学的根拠」って必ず「前提条件」があるんですけど、驚くほど「前提条件がしかと」されているんです。 チェスの世界ではファーストチェス理論というものがあります。 「5秒で考えた手」と「30分かけて考えた手」が約86%同じ結果だったというものです。 最近は数値を使って「科学的根拠」っ・・・
「科学的根拠」の記事一覧
数学教育などの学会で見かける「ぐるぐるの図」について
算数教育や数学教育関連の学会に参加すると必ずお見かけする「ぐるぐるの図」について、補足したいと思います。 ぐるぐるの図は、次のようなステップがあります。 \(A_1\):日常生活や社会の事象を見つける まずは身の回りにある「気になること」「解決したい問題」を見つけます。たとえば「旅行の費用を安くするにはどうしたらいいか?」など、リアルな問題が出発点です。 これを「数学的に見立てられそうな要素は何・・・
数学が役に立つ・役に立たないに対する斜め45度の回答
あらかじめ言い訳しますが、私は数学が役に立つと思っていて、実際に役立てている人間です。 数学教育の学会に行くと、ほぼ100%の確率で見かける『ぐるぐるの図』というものがあります。 「ぐるぐるの図」は見慣れてしまうと水戸黄門の印籠と化してしまう感もありますが(心理学系のクロンバックのα係数もこれに近い)…、日常生活や社会にある事象を「数・図形・式」などを用いて「数学的に表現や処理」をして、そこから導・・・
『続ける思考』を読破してー「本を読め」とは何だったのか?
ブックデザイナーとして有名な井上新八さんの『続ける思考』を読破しました。 6章ある本ですが、5日間で読み切りました。大体1日「1章+α」のペースで読みました。 あえてキリの良くない読み方をしたのは教育効果*を考慮して…ではなく、気分でそうなりました。気分に合わせたら「1章ごとに読み切る」ようなキリのいい読み方なんてできません。 私が5日で読める本なので、読書が苦手な人でも、スラスラ読めると思います・・・