大学教員2年目の2023年も刺激を頂いた1年でした。
思えば昨年(2022年)は初めての授業づくしで気づけば年末でした。
今年は授業においては、昨年の積み上げがある分、余裕があるかなと思いきや、大学生新入生に「大学での学び方を教える」アカデミックリテラシーを担当することになり、振り返ればてんやわんやの1年でした。

まさか理系の私が文系の学生に対して、国語の勉強をしましょう。新聞を読みましょう…という日が来るとは。高校時代の恩師がこの様子を見たら、くすくす笑うに違いありません。国語ができない代名詞が私のようなものでしたから…。(正確な表現は『国語「も」できない私』でしょうが…)

他にも、約20年ぶりに母校の東北大(博士後期)に「学生で」戻ったり、就職関係の業務で広島・松山・東京などに出張したりで、あちこち飛び回った1年でした。
出前講義(授業も)20回以上しました。多分、私の大学でトップの数のはずです。(他の先生の出前授業の回数を全部合計した数よりも私1人の数の方が多いはず)
また、昨年は3回だけだった学会発表も、ゴリ押しで9回やって学会が楽しくなりました。
20代の学生の頃(一応今も学生ですが…)の私は、学会等の発表で質疑の時間は恐怖したが、今は質疑応答の時間が一番楽しくなりました。むしろそのために発表しているもんです。ただそうなったのは、以前と比べて「わからないこと」が減ったからではないんです。むしろ逆で「わからない」ことが増えて逆に楽しくなった感じです。

だいたい学会の質疑応答では、自分が思いつかないアイディアが質問で飛んでくるので、そっちも研究してみようモチベーションになります。先日でも「佐々木さんがやっていることは難しいから、もっと簡単なバージョンでやっていいと思うんですよ。」って言われて「ハッ」としたりしました。

「わからないこと」や「知らないこと」は恐怖ではない…というのをやっと学んだ遅咲きすぎる43歳の私です。あ、一応、論文投稿もを本ほどしました。査読の結果がほとんど返ってきてませんが…。
(追記)結果2024年に2本アクセプトされて、残りの3本は再投稿となりました。

論文投稿に加えて何とか2冊ほど書籍も刊行できました。大学の教員になったとき、同期(?)のI先生から、「大学教員に休みとか仕事納めなんてないからね。24時間研究だから」…と、どっかの職場の⚪︎衛官みたいなことを言われましたが、その通りになっていて少し怖いです。

ともあれ、今年の仕事納めは12月29日のKRYラジオの 「KRY morning up」ということにします。防衛省を除いて長くお仕事が続かない私ですが、なんだかんだでラジオも4年。
そして、今回も昨年に引き続き年内最後の「KRY morning up」に参加できて光栄でした。