8月27日に、日本テスト学会の第21回大会がオンラインでありました。
無事…かどうかは別として(後述)、研究発表しました。
内容は、私が行っている数学基礎力テスト分析の報告です。
今回は今年5回目の学会発表で、今年予定している学会発表の半分は超えました。
(予定では…今年は学会発表を9回する予定です。)
そういえば、私個人が大学生に実施している数学の基礎力テストの採点をして思ったんですが…
例えば「y=2x(1≦x≦2)の最大値を求めなさい」という問題があったとして
(注:この問題は数学の基礎力テストの問題ではありません。)
x=1のときy=2 、
x=2のときy=4 よって最大値はx=2のとき4
みたいな解答は高校では満点なんですかねぇ?
ほとんどすべて(a.a.)の学生がこんな感じで解答を書いていたので、ふと思いました。(この2行だけでグラフなどもありません。)
この2行だけだと「x=1のときとx=2のときのyの値を比べたらx=2のときのyの値の方が大きい」ってことしか主張していないことになるんですが…。
注)a.a.は、almost all の頭文字から取った略記で、意味は「ほとんど全て」
1次関数なんだから、端点で最大・最小になることくらい常識的にわかるだろ、だからいいだろ!みたいな感じなんですかねぇ。
(最大値って他よりも小さくないことを言わなくてはいけないはずなんですが…。)
だからこの答案の場合、例えばx=1.5のときのyの値よりも、x=2のときのyの値の方が大きいこと(正確には以上になること)を言っていないことになりません?
なので、y=2xは単調増加関数なので…のような文を入れるなり、グラフを入れるなりして根拠を提示するべきだと思っていたりするんですが…
「そんなこざかしい言葉やグラフなんぞいらんのじゃ〜」とか、なっているんですかねぇ?。
…と、ふと思ったので書いてみました。(あくまで独り言です。)
で、学会の内容に話を戻すと…学会の内容としては、オープニングセッションの
「国家公務員採用試験のケースを例に」などは、色々な事情があって面白かったです。
あとは記述の自動採点の精度研究はしてみたいなぁ〜という願望だけは芽生えました。
GAFA(M)みたいな資本がないと難しそうな気がする…ので、あくまで願望です。
***** 後述 *****
今回のテスト学会の発表が、無事…かどうかは別としてのクオリティだった言い訳ですが…
8月は算数の出前授業(前半)から始まり、博士後期課程の講義レポート、日本数学教育学会の研究発表で上旬は過ぎ去り、
算数の出前授業(後半)、高校の数学の出前講座、K-DASHサマーシンポジウムのパネリストなどの任務で中旬が過ぎ去り
下旬の幕開けは、学生850人分の定期テストの採点・成績評定(〆切ギリギリまでに行いました。)から始まり…と綱渡り感満載でした。
今まで隙間時間でやっていた研究を「エイヤ」とパワーポイントにまとめて、今回もなんとか研究発表した感じです。
こんな綱渡りでやっているので、学生に「余裕を持って」なんて口が裂け倒しても言えません。
といろいろ書きましたが、あくまで「壮大な言い訳」です。