TBC東北放送 En Voyage 11時のコンシェルジュに出演２

学生全体で70名から80名ぐらいいるんですけれども、
その人数をいっぺんに教えますなかなか手が行き届きませんので、
それを半分、さらに半分した約20名前後くらいの学生に教えています

もともとは仙台駅の東口に代々木ゼミナールという予備校が前にあったと思うんですけれども、
そこで（代ゼミで）講師をしていました。当時は24歳とか若かったので、残念ながらよく生徒に間違えられました。

代ゼミの講師と並行して東京アカデミーという予備校がありまして講師をしていました。
東京アカデミーはＡＥＲ（ショップ＆ワンダー「アエル」）に今も入っていると思います。
そこで公務員を目指す生徒さんに数的処理と呼ばれる数学とパズルを合わせたような科目を教えていたんです。
ある日、事務室に戻ったら防衛省の採用試験パンフレットを見かけまして、パラパラめくったら募集職種に「数学教官」というものがあって「何を教えるんだろう？」と興味を持ち受験に至りました。

多分、狭き門なんだと思いますが、私は「公務員予備校の先生から公務員」になった特殊なパターンで、予備校で教えている科目がそのまま公務員試験に出るので、半分くらい反則みたいな受験でした。

そうですね。

うちの学生の中には、数学が苦手な学生も結構多いんです。
ただ、その苦手な科目が得意になると「自分でもやればできるんじゃないかな」っていう
自信に繋がっていくと思うんです。そういう学生を見てきて思うのは
「数学の能力の向上のみならず、そういう苦手な科目を克服することで培った自信が、本人の背中を押す」ことがあると思うんです。
だから数学を通して本人の背中を押すような自信を伝えていければと思っています。
このような数学の見方は、航空学生を通して私が教えてもらったことだと思います。

そうですね。予備校の学生も真面目ですが、うちの学生と比較すると
数学を苦手とする学生は（数学を受験科目としない）文系にいくので、
あまり数学を苦手とする学生には会わなかったと思います。

ただ、うち（小月教育航空隊）の航空学生は数学が苦手であっても
パイロットになりたいという気持ちがあるので、乗り越えなくてはいけません。

そのため数学を苦手とする学生が、数学という苦手科目を克服して自信をつけていく
という経験自体が、予備校などではあまりなかったと思っています。

そうですね。やっぱりこうやっぱり自信がついたので、やっていてよかったなって言ってくれます。
はじめどうしても大変だと思うけども、やっぱりそういう大変な経験が次のステップに活きたのかなと思っています。

予備校の生徒も航空学生も真面目だと思うんですが、うちの（航空）学生を見てると人一倍「素直だ」と思います。
航空学生のように素直さ愚直さがないと自衛隊ではやっていくのが大変だと思うんです。
よく「今どきの若者は…」と、若者全般を揶揄する言葉を聞くことがありますが、
ここまで愚直に素直な学生ってなかなか会わないのかなと思うので、そこは多分違うのかもしれないです。