2019年7月1日(月)~5日(金)にカモンFM(Come on!FM)の
『30万人のドラマ ~あの人に逢いたい~』に出演しました。
当日の内容をこちらに再現してみました(当日の放送のイメージです)。
尚、パーソナリティの米倉奈津子さんは6月でCome on!FMをご卒業されました。
2019年7月5日(金)前半「出版書籍の内容」
30万人のドラマ今週のゲストは防衛省海上自衛隊小月教育航空隊数学教官の佐々木淳さんです。今日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
『身近なアレを数学で説明してみる』という本を出されて、反響が大きかったというお話を頂いていました。
ありがとうございます。
最初に自分の名前が書かれた本を持たれたとき、どういう感じでしたか。
夢のような不思議な気持ちで、感無量でした。
ご家族はどうでしたか?喜ばれたのではないですか?
びっくりされました。
宮城県仙台市のご両親なんかも、喜んだのではないですか。
そうですね。両親以外にも、同級生から『本書いたの?』とメッセージがきました。私は山口県にいる関係で実家の宮城県から遠いので中々同級生に会えないのですが、メッセージが来ると嬉しいですね。
やはりそうですね。宮城とは距離が離れた山口県に住まれて14年目になるわけですが、今は本を書かれていますし、数学の授業もされています。後は、小月航空基地のホームページがあると思いますが、ホームページも佐々木先生が担当されているのですね。
そうですね。小月航空基地のホームページ自体は以前からあったのですが、多くの方々に見てもらえるように大きな変更を5年前にしました。そのときの変更に1人で携わりました。これが3級賞詞の受賞にもつながっています。
そうなんですね。ホームページ作成の功労もあって受賞したのですね。
はい。受賞した理由の1つです。
これからはホームページも手を入れたりするのですか?
そうですね。航空学生のご両親などがよく見ているという話を伺っているので、なるべく期待に応えられるようにしていきたいと思います。小月航空基地の広報室長がたまたま私の教え子でありますので、うまく協力して多くの方に情報を提供できればと思っております。
みんさん。これからも期待していただきたいなと思います。
充実した数学教官の日々を過ごしていらっしゃると思いますがこれからもっとこんな授業をやってみたい、学生さんにこんな風に教えてみたいというような夢はありますか?
教え方については毎年、試行錯誤をしています。昨年うまくいったやり方でも、学生によっては今年うまくいくとは限らないのでいろいろ変えて学生を見ながら授業をしています。毎年、新鮮な気持ちで授業に臨んでいます。なお、海上自衛隊では授業のことを教務といいます。
同じ授業でも学生さんによっては、すごくわかる方と数学がどうしても苦手という方がいらっしゃると思いますから、個人・個人のレベルに合わせて教えるというのも難しいですよね。
そうですね。難しい部分はあります。やはり最後は1人1人向き合って個別に教えるのが一番だと思います。1人1人躓いていたり、悩んでいる部分が違うので、直接聞いて直接答えていけるようにしています。
授業中に学生が問題を解いたり、ノートを書いている間に学生の近くまで行って見ながら進めています。専門用語で机間巡視(きかんじゅんし)と言います。机の間を見回ることです。先生によっては机間指導という方もいます。
机間巡視(きかんじゅんし)と言うんですか。
はい。学生の机の間を回って学生の様子を見つつ一緒に悩みを解決していく授業をしています。
ラジオをお聞きの方の中には、うちの子は本当に算数・数学が苦手というかたもいらっしゃると思いますが、アドバイスできることがあればお聞かせください。
これまでいろいろな学生をみてタイプがいろいろあると思いますが、数学が苦手で本当にできない学生というのは実はあまりいないんです。大体苦手と思っている方のほうが多いです。
やってみればできるということですね。
はい。机間巡視をしているときによくあるのですが、問題の解き方はあっている、計算ミスもない、なのに「間違っているかもしれない」と悩んで前に進んでいない学生って結構いるんです。そのため、そのやり方は「間違っていないよ」と確認してくれる人がいるだけで苦手が解消するケースもあるんです。これはAIにはできない、人間にしかできないことだと思います。
「これでいいのかねぇ?」と悩んでいる人に「そのままで大丈夫だよ」と誰か一言声をかけてくれるだけで、できるということですね。
それだけで、解決するケースも意外にあるんです。問題を解けている、できている学生が「できていないんです」と言って質問に来ることが多くて、やり方が当たっているのか確認したくて止まっているケースがあることを教官という職に就いて初めて気づき衝撃でした。
その辺をしっかり見てくれる先生に出会えるかどうか?というのも大事ですね。
そうです。学校によってはクラスの人数が多くなる場合があって1人1人に向き合うのが、物理的に難しいということはあると思います。
しっかり見てくれる人が学校でもいいですし、塾でもいいですし、親御さんが見てあげられる内容であれば親御さんでもいいわけですね。
はいそうですね。
そうやって周りとタッグを組んで成功体験を重ねていくのが数学は大事かもしれませんね。
そうですね。成功体験を重ねることが自信につながるので、とても大事です。
うちの子供もそうやって頑張らせたいと思います。
今回『身近なアレを数学で説明してみる』という本をだされたわけですが、違った本を出してみたいなぁという夢があったりするのですか?
私自身が、予備校の先生になる過程で、出会った本が受験参考書なので、いつかは書いてみたいです。受験参考書は知的好奇心の入り口にあると思っているので、強い想いはあります。
佐々木先生が教える小学生算数や中学生数学のような参考書的なものも面白く書いてもらったらとっつきやすいかもしれませんね。
そういう参考書を書きたいという夢は持って勤務しています。
その辺も期待しつつ、今回この本を出されてから、本当に忙しくされています。下関市内ではUZUハウスさんや下関南高等学校で講演もなさっています。どうですか、これから講演活動は
機会がありましたらおこなっていきたいです。
数学のお話がメインになるわけですね。
そうですね。本に書いたライトな内容、本に書けなかった内容も取り入れて講演をしています。
こういった身近な内容でテレビにもご出演なされましたね。
ありがとうございます。
地元の熱血テレビにも出演されました。もしかすると下関市内の学校がうちにも講演に来てくださいという方がいらっしゃるかもしれません。そういう方は海上自衛隊小月航空基地の広報室(083-282-1180 、 内線:205)にご連絡いただければ大丈夫かなと思います。
よろしくおねがいします。
これから、ご活躍がますます楽しみです。数学が苦手だったという大人の方もぜひ1度、佐々木先生が書かれた『身近なアレを数学で説明してみる』という本を読んでみたら、ちょっと数学をやってみようかなと思うかもしれませんね。
是非とも、そのきっかけにしていただけると幸せです。
そして直接佐々木先生からお話を聞く機会があるといいなと思っています。今週のゲストは防衛省海上自衛隊小月教育航空隊、数学教官の佐々木淳さんでした。佐々木先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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