令和2年2月22日(土)に名古屋で開かれた
数学授業力向上の会に参加して来ました。
全国の学校・予備校などの先生方が100人集まりました。
1人目の登壇者は
吉本興業所属でお笑い芸人兼数学の先生のタカタ先生(高田和則先生)
微分積分の導入のお話です。
微分の「次元が下がる」、積分の「次元が上がる」を
数列と関係づけて説明していました。
今回は…お笑いなし?
2人目の登壇者は
河合塾の若手数学講師のエース小倉悠司先生
講義が始まるとスイッチが入りました。
講義の流れは、方針を書き、解答を板書(今回はパワーポイント)し
生徒に書いてもらいながら、理解してもらう。
生徒が書き終わってノートが完成したところで、
振り返りを行い説明に集中してもらうスタイル。
ベクトルの問題で1学期は一次独立の説明を「あえて」省略する。
教えることではなく、教えないことにフォーカスする講義でした。
河合塾では90分の講義で4問解説するそうです。
小倉悠司先生は2問目の解説後に雑談を取り入れるようで
雑談の内容を披露してくれました。
パンチの効いた某ハンカチネタは、今日もどこかで繰り広げられていると思います。
3人目の登壇者は小田島新先生で「ジグソー法」にチャレンジです。
与えられた課題で、みんなでガヤガヤいいながら考えてプレゼンするスタイルです。
プレゼンするのが日に日に重要になってきているので、
時代の最先端の授業になっているかもしれません。
4人目の登壇者は安田亨先生
私は20年(以上)前に安田亨先生の講義を受けたものなので、
当時の記憶がよみがえった気がします。
扱った問題は、私の母校「東北大学のAO入試の問題」
お恥ずかしながら、母校がこんなにパンチの効いた問題を出しているとは思いませんでした。
滝高校(愛知県でトップの進学校)で数学甲子園に出場し優勝した卒業生に
この「東北大学のAO入試の問題」の解答をお願いしたところ、
いつになっても解答が返ってこず、安田亨先生自ら解答したそうです。
5人目の登壇者は竹内英人先生
算数・数学嫌いは753で
高校が7割、中学が5割、小学が3割なのだそうです。
今回はインド人を彷彿させる瞬殺なかけ算問題でした。
簡単なかけ算の問題も、背景があります。
背景を探ってみるのも楽しいですね。
このような背景を話してみると生徒は算数や数学が
好きになるかもしれないし、ならないかもしれません。
その後、探求授業で線形計画法をテーマに議論
1.具体例を代入して考えてみる
2.「=kと置く」
3.連立不等式のまま計算(十分性のチェックは必要です)
4.予選決勝法(人によっては、ファクシミリの原理)
など、いろいろな考え方があり、勉強になります。
休み時間のときには「はたらく数学」の篠崎菜穂子先生とご挨拶ができたり
懇親会では、河合塾の志田晶先生、水野健太郎先生、亀井喜久男先生の熱いお話を伺えたり
…と充実した1日になりました。