先日『日本数学教育学会 高専・大学部論文誌』が届きました。
『高専・大学部論文誌』は、私がひっそりと秘密結社のように投稿している論文誌ですが,第31号の今回を持って約30年の歴史の幕を閉じるそうです。
30年といえば1世代、歴史の重みを感じていい年数ですな。そんな最終号のトップバッター(pp.1-12)に選ばれたのは感慨深いものです…が、ただの運。
で,『高専・大学部』の論文誌は終了か?というと、そういうわけではなく、日本数学教育学会の学会誌再編に伴って、次回からは「日本数学教育学会誌『高専・大学 数学教育』」というタイトルに変わるそうです。
せっかく第1号から論文誌が始まるんですから、第1号の掲載も狙いたいところです。とりあえず投稿はする予定です。
日本数学教育学会の学会誌再編に関する検討経過のお知らせ
平素より当学会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、本学会では、2021年に、理事会に「財務健全化ワーキンググループ」を設置し、今後5年間を見据えた事業のあり方とその具体的方策を検討し、アクションプランを策定しました (詳細は、第104卷第9号,10号巻頭言をご参照ください)。その後、2023年には、会員制度等検討特別委員会下に「アクションプランワーキング」を設置し、学会ニーズアセスメントの実施,若手教員のための研究を語る会の開催、また、第100回の全国大会以降で5回以上の研究発表された方へのプレミア会員証の発行など、新規事業を展開してまいりました。
この一環として、2023年に実施した学会ニーズアセスメントの結果 (第105巻11号,12号掲載)を踏まえ、学会誌の再編に向けた検討を行うため、2024年1月に「学会誌再編ワーキンググループ」を設置しました。ここに、再編に向けた方向性がまとまりましたので、ご報告いたします。
- 学会誌『算数教育』と『数学教育』の統合
『算数教育』と『数学教育』を統合し、新たに『算数・数学教育』とし、年間6回の発行とします。
- 『高専・大学数学教育』の新設
実践研究推進部高専・大学部会誌を改編し、日本数学教育学会の学会誌として、『高専・大学数学教育』を新設します。
- 新たな論文種別の設置
『算数・数学教育』に新たな論文種別『実践報告』を設けます。これは、日本数学教育学会全国大会で発表され、助言者から推薦を受けたものや、日本数学教育学会が主催する授業づくり研究会において実施された授業を、その授業者が分析したものを対象とします。
これらの改訂に伴い、年会費の値下げも予定しております。なお、これらの変更は2025年6月の総会の審議を経て正式に決定されます。
今後とも、当学会および学会誌への変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
日本数学教育学会 会長 清水美憲








