2025年夏に受講した『未来学力トライアングル』の霜先生パートの続きです。ver1はこちらです。
デミス・ハサビス(Demis Hassabis)とDeepMind
2024年にノーベル化学賞を受賞したデミス・ハサビス(Demis Hassabis)のお話しがありました。
デミス・ハサビス(Demis Hassabis)はキプロス・ギリシャ系と中国・香港人の両親でイギリスで育ち、チェスの神童でありながら数学の才能も持ち合わせていたそうです…なんですか、このドラマみたいな完璧な設定は…。
後にゲーム会社を設立し、Googleに買収されたDeepMind社を創業するのは有名ですね。
それまで無理と言われていた「コンピュータで囲碁の世界チャンピオンに勝つ」ことを人工知能「AlphaGo」で実現、その後にアミノ酸の配列からタンパク質の構造を予測するAI「AlphaFold」を開発してノーベル賞を受賞しました。
ノーベル賞受賞後も囲碁9段を取得するなど、複数の分野で卓越した能力を発揮しているそうで、いやはやスゴイ人物っているもんだなぁって思いました。
東京大学が新設するカレッジ・オブ・デザイン(UTokyo College of Design)
そうそう、東京大学が2027年度から新設するカレッジ・オブ・デザイン(UTokyo College of Design)の話もありました。
東大も新しい刺激を求めているのでしょうか。カレッジ・オブ・デザイン(UTokyo College of Design)の枠を設けるために、東大入学者の従来枠を100人分減らす(入学者の半分は外国人学生)そうで、お受験界隈がざわついているのでは…。
入学選考では共通テストに加え、英語の論文と面接があるようで、入学後は寮で共同生活を送るようです。寮生活って実際やれって言われたら嫌なんだろうけど(…すみませんね。わがままで…)、なんか憧れがあるんですよね…私。しかも東大生の集まる寮でしょう…見物したいですね。某大学の吉田寮なみに…。
私も自衛隊時代の研修時に1カ月程度寮生活を送ったことが4回ほど(入庁研修、初任特別講習、中級過程、内局中級研修[現:係員特別研修])ありましたが…年単位の寮生活というのはしてないので…憧れます。
「アイデアを問題解決につなげるツール」としてデザインを定義している点が特徴ですが。気づけばデザインっていう言葉の許容範囲が広がった気がします。
AIの普及が人間の思考に与える影響について
AIを使って論文を書かせると、論文への理解度が下がって脳の神経ネットワークの活動が低下するという実験結果があるようです。AIを適切に活用し、これまで考えられなかったことを考える「有用階級」と、AIに思考を委ねることで思考力が低下する「不労階級」に分かれるって話がありましたが…まぁそうでしょうね。
ディープ・ブルー(注)に負けたガルリ・カスパロフ(チェスのチャンピオン)は、晩年『「AI単独」よりも「AIを上手に使いこなす普通の人間」に方が強い』って主張を著書の『Deep Thinking』でしていた記憶がありますが、そういうことですよね。
(注)αβ探索(力まかせ探索)で勝利、ただしこの方法では、将棋・囲碁のチャンピオンに勝つのは難しい…と言われていた(ただし、将棋については、ポナンザがαβ探索と教師あり学習(プロ棋士の棋譜を学習)でチャンピオンに勝ちます)。
将棋の藤井聡太さんはこの方法で技量を高めているんでしたよね…。なんだろ自己・敵対的生成ネットワークみたいな感じですか。






