近畿大学の卒業式と言えば、毎年スペシャルゲストが登壇され話題ですね。今年のゲストは、キングコング西野亮廣さんで感動スピーチでしたので一部紹介します。尚、私は 西野亮廣 さんのオンラインサロン【西野亮廣エンタメ研究所】のメンバーです
【近畿大学卒業式】キンコン西野 伝説のスピーチ全文③
「想像してください。
西野亮廣ブログ by Ameba
僕たちは今この瞬間に未来を変えることはできません。
そうでしょ? 『10年後の未来を、今、この瞬間に変えて』と言われても、ちょっと難しい。
でも、僕たちは過去を変えることはできる。
たとえば、卒業式の登場に失敗した過去だったり、
たとえば、好感度が低い過去だったり、
たとえば、アホな相方を持ってしまった過去だったり、
たとえば、友達と一緒に恥をかいてしまった過去だったり。。
そういった過去を、たとえば僕の場合ならネタにしてしまえば、あのネガティブだった過去が俄然、輝き出すわけです。
『登場に失敗して良かったな』と思えるし、
『嫌われていて良かったな』と思えるし、
『相方がバカで良かったな』と思えるし、
『友達と一緒に恥をかいて良かったな』と思える。
僕たちは今この瞬間に未来を変えることはできないけれど、過去を変えることはできる」
「これから皆さんは社会に出ます。
様々な挑戦の末、
最高の仲間に出会えることもあるでしょうし、
最高のパートナーに巡り会えることもあるでしょうし、
最高の景色に立ち会うこともあるでしょう。
一方で、
涙する夜もあるし、
挫折もあるし、
傷を背負うし、
言われのないバッシングを浴びることもあるでしょう。
挑戦には、そういったネガティブな結果は必ずついてまわります。
でも、大丈夫。
そういったネガティブな結果は、まもなく過去になり、そして僕らは過去を変えることができる。
「未来は変えることはできないけれど、過去は変えることはできる」という言葉に感動のあまり震えが止まりませんでした。私は人一倍感極まった…と言っても過言ではありません。何故なら拙著の『身近なアレを数学で説明してみる』の冒頭で、次のように書かせて頂いたからです。
「すべての過去は書き換えられる」
『身近なアレを数学で説明してみる』のはじめに
「未来が過去をつくる」
という言葉を聞いてハッとしたことがあります。宇宙物理学者・理論物理学者である佐治晴夫氏の言葉です。
「過去は変えられない。変えられるのは未来だけだ」と思っていた私には衝撃でした。テレビ番組などで過去の失敗体験を生き生きと話す有名な方がいますが、それは未来を変えることで過去を書き換えた結果なのだと思います。つらかった過去や失敗体験が、今につながる「導線」へと編集されたのです。このように未来を変えることで、消してしまいたいほどつらい過去を輝かしい思い出に変えていった人が、私たちの周りには数多くいます。もしかすると、この過程を克服と呼ぶのかもしれません。
申し遅れました。私は海上自衛隊でパイロット候補生に数学を教える仕事をしています。「自衛隊で数学」と聞いて「?」と思われた方もいるかもしれませんが、実は自衛隊の中にも学校があり、さまざまな教育が行われています。例えば、まったく泳げなかった者が、数カ月後には5マイル(約9km)もの距離を泳げるようになります。これも海上自衛隊の教育の1 つです。
海上自衛隊にはパイロット候補生を育てる航空学生という制度がありますが、そこで学習する数学の内容は、高校では理系に分類されるものです。もちろん、学生の中には数学が苦手な者や、高校までは文系の者もいます。
しかし、そのような学生も単元を絞って学習し、意識を変えれば案外「できる」ようになるものです。そうやって数学ができるようになり、克服していった私の教え子が、過去を書き換えて、堂々とパイロットになっていきます。「できない」や「やったことがない」ことなんて、過去の話でしかないのです。
たとえ、その「できる」が、思い込みや勘違いであってもいいのです。同じ思い込みや勘違いなら、「できない」と思い込むより「できる」と勘違いしたほうが得に決まっています。「できる」という勘違いは、過去の「できない」という記憶を、よりよく書き換えてくれるのですから。
(中略)
本書が「かつては数学が苦手だった」という「思い出話」への「導線」となれば幸いです。
それでは過去を編集する旅へ出発しましょう。
「 テレビ番組などで過去の失敗体験を生き生きと話す有名な方がいますが 」と書きましたが、西野さんのことを想定していました。まさか、ご本人の口から
「未来は変えることはできないけれど、過去は変えることはできる」 という言葉がこんなに早く聞けるとは…と、驚きでした。とても感動的なスピーチなので、初めからご覧いただけると幸いです。