7月29日(金)KRYラジオの「おはようKRY」に(電話)出演しました。
おはようKRYのリンクは↓です。
http://kry.co.jp/radio/hotzone/index.html
今回で4回目、実は先月スマートフォンをiPhone(SE2)に変えましたが、
iPhone(SE2)に変えて初の電話出演です。

今朝は海上自衛隊小月教育航空隊数学教官の佐々木淳先生です。お久しぶりです。おはようございます。

おはようございます。

私は初めましてです。山本と申します。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

金曜日にお出になることが多いんですが、生活にかかわりのある数学を楽しく解説してもらっています。
改めて先生に伺うんですが、先生は昔から算数や数学が得意だったんですか?

比較的、算数や数学は得意でした。そろばん塾に通っていたので、計算が得意でした。
計算から算数、数学が好きになりました。

そろばんってやっぱり良いんですね。

僕もやっていました。

そうですね。

ちなみに何段までいかれたんですか?

段まではいかず、2級まで行きました。

数字には強くなれますよね。そろばんをやると。

そうですね。

先生は子どもたちに出前授業と言うことで教えていらっしゃるのですけど
算数、数学といだけで「うわっ」と思う方が多いと思うんです。大人、子供関わらず

すいません。うわっと思っています私。苦手なんです。昔から。

興味を持ってもらうために、気をつけていることはありますか?

はじめは知っていそうなところから始めるように気をつけています。
と言いますのも、苦手なところから数学の話を始めますとお耳のシャットダウンがはじまるので

そうですよね。知っているところというと、下手すると1+1=2、九九位からさかのぼる人もいるかもしれませんね。

はい、簡単な計算から始めることはよくあります。自衛隊で数学の授業をしていますが、
一番効率がいいのは、できなくなったところまで戻って解説することなんです。

そうですね。

ただ、これは数学のあるあるなんですが…できなくなったところはどこ?と学生に聞くと「全部」って答えるんですね。

あ~たしかに

そうですねよ。

最終的には小学校のたし算、ひき算から始めることもよくあります。計算はパイロットに必要なので、たし算、ひき算も重要なんです。
計算と言っても、速くなかったり、正確ではなかったりしますから、いつ学習しても意味があるんですよ。

なるほど。全てのスタートは加減乗除っていいますよね。

そうなんです。

たし算、ひき算、かけ算、わり算ですね。出前授業は具体的にどのように教えるのですか?

出前授業は小学生に行うことが多いのですが、実際参加者に学年を確認すると幼稚園の年長の子がいることもあります。

幼稚園の年長ですか?

はい。そうなると、たし算、ひき算、かけ算、わり算を使って説明することも難しくなります。

たしかにそうですね

そのため、まずは参加者に年齢を聞いてから始めています。幼稚園の年長の子がいるときは、知っている身近にあるものを聞きます。例えば、紙コップ

紙コップですか

はい。紙コップには飲み口にふちがあると思います。

くるっと回ってあるところですね。

はい。普段何気なく見ていると思うんですが、ふちって何であるのだろう?って考えることは中々ないと思うんです。

そうですね。飲み物が垂れないためですか?

はい。「飲み物が垂れないため」も答えの1つです。出前授業で伺うと、ふちに部分がないと口を切ってしまう可能性があるなどでてきます。

確かにそうですね。

伺った答えがすべて正解なんです。答えをうかがった後、私は必ず答えを確かめるために実験することにしています。
実際に、ふちのない紙コップに飲み物を入れて飲もうとすると、口まで運べないと思うんです。

ふちがないと、ゆるゆるになってこぼれてしまうんですね。

そうなんです。強度の必要性に気付くんです。

確かにそうですね。

こんな例を通して、え~と思うようなところから始めると苦手な算数でもちょっとは耳を傾けてみようかな、となると思うんです。

つながっていくんですね。算数に。

紙コップが算数の何に役に立つんだろうと思うかもしれませんが、表面積を求めたり体積を求めたり聞き方を変えれば算数の問題になります。
また、このような強度は航空機のジェットエンジンのアイデアにもつながっています。
このような例からきっかけづくりをしています。

数学が得意な人に言わせると世の中森羅万象はほとんど数学で説明が出きるといいますね。

本当ですね。

そうですね。そのように言い切る知人も大学院の研究仲間にはいました。数学で説明できることがAIにもつながるんですよ。
ただ、このように話すと数学が得意な人は何でもできると思われがちなんですが、数学の先生にも得意・不得意があるんです。

え。そうなんですか。

私は確率と図形は結構苦手だったりします。

そうなんですね。

意外に数学の先生もそうなんです。

話でも苦手なジャンルがありますからね。

ありますね。人によっては「俺はか行が苦手」とかですね。どうしてもさ行は出せないとか。

最近ら行が言いにくいとかありますね。

また佐々木先生には事あるごとにお話しをお願いします。今日は、全体的な総論のお話をしていただきました。
今度出て頂くときには、また具体的なお話を聞こうと思っています。小月教育航空隊数学教官の佐々木淳先生でした。ありがとうございました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

モーニング+でした。