カナダの精神科医エリック・バーンには後世に残る有名な格言があります。

他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来。

後世に残るだけあって身に沁みる格言ですね。
今回はこの格言に準(なぞら)えて「待ち」のお話ができたらと思います。

私はご縁に恵まれて数冊書籍を出版していますが、その関係で著者(これから著者になる)仲間が多くいます。書籍を出版するというの大きなイベントですから、「出版されるまで信じてもらえない」ことがあるようで、時としてそれが身内であったりするそうです。(注:私は違いましたが…。)
それで、出版直前になると「身内が出版に関して一番理解ない」なんて感じる人もいるようです。

私の周りで「そういうことで悩んでいる仲間」がいれば、私は「待ち」をススメることにしています。
人間関係なんて確実と言える公式があるわけでもなくて、時が解決してくれる…なんて芸当が起こったりするもんですから…。
で、なぜ「待ち」をススメるのかというと、書籍というのはタイミングタイミングで身内の印象がガラッと変わることがあるからです。

例えば、書籍の見本誌が届いたら、身内の印象が変わるかもしれません。
書籍が書店に並び始めたときに、身内の印象が変わるかもしれません。
4大メディア(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)の取材が来たら、身内の印象が変わるかもしれません。
もちろん、それでも変わらないかもしれませんが、時が経つまでは分かりません。

私の場合は初出版後に父親が愛読している日経新聞とプレジデントから取材あり、記事が掲載がされたときに(父親の私に対する)印象が大きく変わりました。
そうなると、身内が一番の応援者になってくれますね。

孫子の兵法には「戦わずして勝つ」なんて素敵な格言がありますが、身内と本気で戦っちゃあいけません。
戦わずにして勝つんです。そのために、何でもかんでもカップラーメンのように即席にできる解決策を答えを求めちゃいけない…と思うんです。
だからこそ「待ち」、そう戦略的に時を「待つ」姿勢が大事なんじゃないかなぁと思った今日この頃です。