11月6日にブックファースト新宿店@モード学園コクーンタワー地下イベントスペース(注1)に行き
物語のアップデート術 ? 『シナリオ・センター式 物語のみがき方』からひもとく土橋章宏の創作のリアル
を聞いてきました。参加者は脚本や小説に興味がある方が多くて、シナリオセンター(注2)に通っている方もおられる感じでした。
注1:イベントの参加のみならず某ドラマの聖地巡礼を兼ねます。
注2:シナリオセンターはシナリオ・ライターを養成する学校で、多くの脚本家、作家が卒業しています。
卒業生は、内館牧子さんや岡田惠和さんなど、ちなみに私が20年程前に東北大学の修士の院生だった頃、内館さんも東北大の修士の院生で、院生時期が重なっていたようです。私が中高生だったころは岡田惠和さんが脚本したドラマをよく見たもんです。
私も、たま〜に本や記事やラジオ原稿を書いたりするので、原稿の磨き方を…と思って今回の講座に参加した
…わけでは当然なく、『シナリオ・センター式 物語のみがき方』を担当者した編集者を知っていたから参加したという、とてつもなく珍しい理由です。おそらく、そんな人は私一人だけ…かも。
ちなみに『シナリオ・センター式 物語のみがき方』を書いた新井 一樹さんの前著は「シナリオ・センター式 物語のつくり方」ですが、その記念講演も参加したんですよ(その時の会場は、青山ブックセンター本店)。
で、例によって例の如く、いつまで経っても本題に入らない駿台の大島保彦師なみに脱線に次ぐ脱線をしていますが、とりあえず雑多なメモを…
【型を知らずして「型破り」はできない】
創作において独創性を追求するあまり、物語の基本的な型(かた)を軽視してしまうことがある。
柔道、剣道、弓道、空手といった武道において、基本の型をマスターして初めて組み合わせなどの応用が可能になることと同じように物語も「型」を徹底的に学ぶことが大事
起承転結のような物語の「型」は、編集者やプロデューサーとの「共通言語」にもなる。共通言語があると、共同作業がスムーズになる。
エンタメの世界では、観客の心に響く「黄金比率」みたいなものがあったりする。型破りな傑作は、この黄金比率の上にこそある…らしいです。
型を覚えないで型破りをすると、型が崩れるだけですよね。あ、一応私も武道出身です。柔道ですが…ちゃんと黒帯(初段)ですよ。
【アイデアは「偵察部隊」のように見つけ出す】
クリエイターには二つのタイプがいて、
一つは、仲間と協力しながら内側で物事を育む「農耕民族」タイプ。
もう一つは、自ら群れを離れ、外の世界へ面白いネタ(獲物や敵)を探しに行く「偵察部隊」タイプ。
【素直さ】
作家にとって最も重要な資質は、揺るぎないプライドではなく、フィードバックに対する「素直さ」
他人から受けたアドバイスをすぐに試してみる素直さが、上達への近道
土橋氏は脚本家になった今でも変わらず、脚本講座(注3)や講演会に足を運び、新しい知識を得ているそうです。
自分の守りたいエゴやプライドよりも、もっと良い作品を作りたいという欲求が上回ったとき、作家は大きく飛躍できるのだとか。
注3:土橋氏はシナリオセンターの講師を務めるだけではなく、講座にも参加しているそうです。
【自己第三者目線】
自分の作品を、まるで初めて読む読者のように客観的に見ることは、推敲において不可欠なスキルだけど、難しい。
それをできるように近づけるためのテクニックとして3つ
1. 原稿を紙に印刷して読む
2. 一日か二日、作品を寝かせてみる。
3. 全く違うフォントに変えてみる。








