小野田高校「人づくり講演会」
10月27日(木)の山口県立小野田高等学校で「人づくり講演会」を行ってきました。
「人づくり講演会」は、生徒自らが人間としての生き方・在り方について深く考える機会をもち、
豊かな人間性や社会性を育む契機としています。

コロナ禍で2年ほど行われたかったのですが、3年ぶりに開催され
名誉ある講演会に私を呼んで頂き誠に光栄でした。

「AI時代に社会で活用する数学とその学び方」という演題でお話をしてきました。
海上自衛隊の数学教官という他の数学の先生方にはない経歴があるので
海上自衛隊の経歴を踏まえて「なぜ数学を学ぶ必要があるのか?」というお話をしてきました。

また、他の数学の先生が言わなさそうな勉強法も伝えてきました。
今は令和です。昭和も平成もくぐり抜けて令和です。
でも、大学受験の勉強法だけは驚くくらい「昭和」です。

「24時間戦~えますか♪」のメロディがいまだに聞こえ、
睡眠時間を削って「勉強時間(量)」を競ってマウントを取る
まさに「昭和型」を爆走しているのが大学受験業界だったりします。

睡眠時間を削りまくっては、記憶は定着しないし、集中力も切れるので
非効率なばかりか、体にもよくないです。

でも、教育業界の人は、
非効率な「昭和型学習」の勝者でもあるので
それを生徒に求めるんです。

人間は、非効率なやり方であっても、
自分がそれで結果を出したらそれを進めるんです。
もしかすると、数学の先生はその傾向が強いのかもしれません。

昭和型の量重視で非効率な勉強法は、若いうちはいいんですが
年齢を重ねるとダイレクトに体に返ってきます。

大学受験時に昭和型の勉強法で結果が出てしまうと、
社会に出てからは「勉強時間」が「勤務時間」に変わり、やり続けます。
そうするといずれ倒れることになります。

だから「睡眠時間を削って「勉強時間(量)」を競ってマウントを取る」
のはやめましょう…と言ってきました。

効率的に勉強するためにも、
勉強するだけではなく運動を取り入れていきましょう。
運動時間を入れると不安な人は、スマホに勉強の音声を入れて耳で勉強しましょう…と伝えました。