明日(9月27日)から始まる「大学入試学会の第1回大会」に参加するため、広島空港経由で仙台に向かいます。
広島空港に行くのも、大学入試学会の大会に出るのも初めてです。
参加する学会では欠かさず発表をしてきましたが、今回の大会は初開催でどのようなテーマの発表がわからなかったので、聴講に専念することにしました。
「大学入試が学問になり得るのか?」というのは議論になると思いますが、学術的な研究対象になりうる(大学入試は学問である)と判断され学会が設立されたと思います。
折り紙が学術対象(折り紙は学問)になりうるので「大学入試」も十分になるのでしょう。
ただ、私自身は学問上の崇高な理由で大学入試学会の会員になったわけではなく、設立者の倉元先生(東北大学)が、私の博士課程の研究科に関係する講座の先生のため、学びを得るために入会したのが本音です。
大学の選考を一発勝負の入試で行うという文化は東アジアでできた「公平性を担保する」文化と(私は)認識していますが、世界的にはマイノリティだったりします。
(背景:東アジアなどでは「社会階層移動」の手段(or要因)として学歴や教育が機能していることとは対照的ににヨーロッパなどは、階級が固定されていて教育で階層が移動するという発想があまりない。)
日本における大学の専攻は、入試一発勝負が比較的普通(美徳)と思われていて、それ以外の手段(推薦入試や総合選抜型入試など)に否定的な感情を持たれている方がそれなりにいると思いますが、海外にも目を向ければ入試一発勝負以外の方が普通です。(入試一発勝負が王道だ…という考えは、海外に目を向ければ少数派ということになります)
現在の日本は、「一般入試」重視から「それ以外の手段」重視に移行しつつあるので、歴史や今後を含めて他国の例を分析しながら学術的に研究することは意義がある(興味深いアウトプットがある)と思って勉強していきたいと思っています。
大学入試は、学問になるか否かは別として、議論する内容は山積(某枠に関する、アファーマティブ・アクションなど)しているので、いろいろと考えアンテナを張っていき、還元できるように努めます。
…と長く書かせて頂きましたが、私自身は「一般」入試でしか大学(大学院[修士・博士]を含む)に入学したことはありません。
また、私は一般入試以外を体験したことがありませんが、それ以外に否定的な感情は持っていませんし持ったこともありません。