数学教育の未来を考える〜AI時代の教師のあり方〜

3月25日にモノグサ株式会社さん主催の
数学教育の未来を考える~AI時代の教師のあり方~
に参加してきました。
久々に多くの先生方に会え、色々と対面で交流を深められました。

タイトルのAI時代のAIは、Chat GPTに関するネタがほとんどでした。
AI等の最新情報に疎い…と思われる学校教育の研修で「Chat GPT」の話が出てきたのは私の中では少し驚きでした。
DeepLが出てきたとき、英語の先生の多くが知らなかった点と比較すると進歩かもしれません。
もちろんDeepLに比べるとChat GPTのニュース等の取り扱い方が違うので単純比較はできませんが、
世間に知れ渡ったとしても「変化しない」のが学校現場・学校教育だっりするので…。

ただ、もっと驚きだったのは
「Chat GPTを敵だ」と考えている数学の先生が「思っている以上に」いたことです。

AIはまだまだできないことがある。教師の我々にしかできことがある
人間はAIにまだまだ負けていない
…などの発言をして、実際にChatGPTの回答でダメだったものを取り挙げて
鬼の首を取ったごとくSNSで発信している先生がいることには驚きました。

上記の「AI」を「パソコン」に読み替えると、どれだけ異常なことを言っているかわかると思います。
人間は「パソコン」にまだまだ負けていない…と発言して、
パソコンを使わず仕事をしている人っているですか?

ダメな回答を取り挙げている先生方は
「無料」のChatGPTを「日本語で」用いて得意げに「避難」していたりしますが、
「GPT-4」を「英語で」使っている人からは、周回遅れの機能を使ってディスっている残念な人
と思われるので、下手に発信するのはやめた方がいいと思います。

例えるなら…スマホを使っている現代において「わざわざ」ガラケーを使い
「ガラケーって全然使えないな、SNSなんてできたもんじゃないよ」
って言っている感じになります。そんな30代、40代の学校の先生がいたら、残念でしょう。
「え?なんで今ガラケーでSNSやってんの?」ってなりませんか?

でも、結構な頻度でそれをやっている。よりによって数学の先生が…。
(加えて、下手な回答を生成させている先生は、大概質問が「下手」です。)

教育者であるなら、どうやったら質問したら良い回答になるのだろう?と考えるものですが
…こういうことをやっているということは、
生徒にもきっとそういう態度が出るんでしょうねぇ。
質問して答えられなかったら「なんでこんな簡単な問題ができないんだ」
…とか言って非難ばっかりしているんでしょう。

できない生徒の回答を全世界に向かって発信してバカにする先生がいたら嫌でしょう。
でも、それをご丁寧に数学の先生がおやりになっている。
(そんな先生方の尽力によって世の文系は量産されている…んでしょう。)

「理屈が大事だ、証明はできなきゃダメだ」というのが数学の先生の常ですが、
よりによってChat GPTを避難している数学の先生の多くはChat GPTの理屈なんて知らない。

数学では「理屈を知らなきゃだめだ」、「定理は証明できなければ使ってはいけない」
とか言っているくせに「Chat GPTの理屈を何一つ知らないで」避難している。
な〜んか一貫性が無くて嫌ですな。それがよりによって「数学の先生」なんですよね。